家庭に合わせたV2Hの選び方②系統連系の違いで選ぶ

家庭に供給される3種類の電力を同時に使用できる「系統連系」
「系統連系」は、商用電力・太陽光発電・EVの電力という3つの電源を切り替えることなく、同時に家庭へ供給できるシステムです。日常で使用する際は、電力会社の電気と太陽光発電を組み合わせて使用し、停電時にはEVの電力でバックアップするといった使い方ができます。
自動で電力の流れを切り替えてくれるため、自分で操作する必要がなく、生活に支障をきたすことがありません。初期費用はやや高いものの、使い勝手の面ではメリットが多く、多くの家庭で選ばれているタイプです。
3種類の電気のうち1種類のみ使用できる「非系統連系」
「非系統連系」は、商用電力・太陽光発電・EV電力のいずれか1種類の電力しか使えない仕組みです。たとえば、EVからの電力を使っている間は、太陽光発電や電力会社の電気を併用できないといった制限があります。切り替えも自動ではなく手動対応となるケースが多く、慣れていない方にとっては操作の手間や不便さを感じやすいでしょう。
しかし、システムそのものは比較的シンプルなため、導入費用が安価な傾向にあります。利便性よりも、コストを重視したい場合にはおすすめです。
使い勝手の面からおすすめなのは「系統連系」
使いやすさと安心感などのバランスをふまえると、多くの家庭におすすめできるのは「系統連系」です。停電時でも自動で電源が切り替わり、太陽光やEVの電力を意識せずに使えるため、普段の生活とほぼ変わらない状態を維持しやすいといえます。
特に、家族全員が在宅している時間が長いご家庭や、高齢者・お子様のいるご家庭では、停電時の操作不要な点は大きな魅力でしょう。もちろん、初期の導入コストとのバランスを見ながら検討する必要もあります。長期的な視点も持ったうえで、万が一にふさわしいものを選ぶとよいでしょう。