V2H(Vehicle to Home)とは「車から家へ」を意味する言葉

EVやPHEVの電力を家庭用蓄電池として活用できる
V2Hを導入すれば、EVやPHEVが家庭用蓄電池として活用することが可能です。太陽光発電と組み合わせることで、昼間に発電した電力をクルマに充電し、夜間に家庭へ供給できるようになります。
結果的に、電力の自家消費率を高めたり、電力会社からの買電量を削減したりするメリットが得られるのです。特に、停電のときには、車に蓄えた電力を家電製品に使えるため、防災対策としても有効です。災害が多い日本に住んでいる以上、必要な対策といえるかもしれません。
家庭で使用している電気をEVに充電することも可能
V2Hのシステムを導入すると、家庭の電気をEVやPHEVへ充電できます。実際、電力料金が安い夜間に充電することで、お得にエネルギーを確保できるのは大きな魅力でしょう。
また、太陽光発電と併せて活用することで、日中に発電した電力を効率よく車に充電でき、エネルギーの地産地消にもつながります。V2Hは「車から家へ」だけでなく、「家から車へ」にも対応しているのが特徴です。そのため、電力を効率よく循環させる仕組みとして注目されています。今後、電気料金の高騰や再生可能エネルギーの活用が進むと予想される中で、V2Hは家庭における電力の活用スタイルとして中心的な存在になるかもしれません。
V2H対応のEVなら蓄電池の役割もこなせて高コスパ
V2Hに対応したEVやPHEVを導入することで、移動手段だけでなく家庭用蓄電池としても活用できます。一般的な据え置き型蓄電池は数十万円から百万円以上することもありますが、V2H対応のEVなら、その車両自体が大容量の電力を蓄えられ、災害時の非常用電源としても利用可能です。
日常の電力ピークカットや、太陽光発電と組み合わせた自家消費にも有効で、コストパフォーマンスは非常に高いといえます。国や自治体の補助金制度を活用すれば、導入コストを抑えつつ始められるでしょう。